福島 武山 作「赤絵金襴手唐獅子紋丸」
商品詳細
福島武山は九谷焼の陶工で「赤絵細描(あかえさいびょう)」と呼ばれる”1ミリの中に3〜4本”の線を書く程の緻密さで、赤絵の具を用いて描く技法の作品で有名です。
平成10年度に赤絵細描の作品で第23回全国伝統的工芸品コンクールの内閣総理大臣賞(グランプリ)やその他多くの賞を受賞し、平成15年には石川県指定無形文化財に認定されています。
本来美術品を作る有名な作家は、鉢を作りません。この鉢は”特注品”でどのような過程で作られたのかは定かではありませんが、その際に幾つか作られており、その殆んどが香炉の様な形をしていたりと鉢らしい形の鉢は非常に少ないです。
福島武山作の特注品で数が少なく鉢らしい形が少ない中で、「形が良く、出来が良いこの鉢は”名品中の名品!”」と言っても過言ではありません。
園主日記(ブログ)にも掲載しました!
桐箱付き(共箱ではありません)
福島武山の紹介!
*卓は含まれません。
商品詳細
サイズ | 間口10cm×高さ6cm |
---|---|
発送方法 | 宅急便 |
他の写真
-
「赤絵細描」が全面に施され、
尚且つ金彩を用いる事で品格が備わり”絢爛豪華”な素晴らしい鉢です。
三面に図変わりで”唐獅子”が描かれています。
鉢全体の造形も美しく、
足が鋭敏で胴にかけて反り返った作りは研ぎ澄まされた様な切れ味の良い鉢です。
赤は九谷和絵の具でも唯一透明感が無く、
ボリューム感の少ない絵の具で、そのまま使うと沈んだ色になりやすい特性があります。
その為、赤絵の具の調合や窯温度といった点に注意することで
赤の発色を良くした”しっとり”と深味のある落ち着いた発色の素晴らしい鉢です。
赤絵細描によって表現された”唐獅子”が生き生きとしており、表情豊かです。
”唐獅子”は伝説上の霊獣で唐獅子が現れるのは、瑞兆(吉事の前兆)とされていました。
そのことから吉を呼び込むとして図柄に使われるようになり、縁起の良い図柄の鉢です。
足の部分も鉢としては珍しい形をしており、
これは美術品作家ならではの発想と作りだと思われます。
造形の美しさを引き立てる洒落た足で
足側面にも細かく金彩が施されており、細部にまで凝った鉢です。
赤絵細描が隅々にまで行き渡り、金彩の書き込みも見事で繊細な美しい作品です。
縁にまで書き込まれており、細部に至るまで気を使った丁寧な作りの鉢です。
薄作りで硬く焼締まった生地は、上絵付けのみならず造形作りも素晴らしいです。
全体のバランスと鉢穴の大きさが絶妙で品が良いです。
裏側から見ると上絵付けが繊細かつ綿密に書き込まれているのがよくわかり綺麗です。
2.2cmの大きさでありながら細かく書かれ、赤絵細描の技が冴え渡った落款です。
全てにおいて「名品中の名品!」として過言ではありません!
*卓は含まれません。